農山村地域経済研究所 新庄支所から

豊かな自然と宝物がいっぱいの農山漁村が、全国各地にあります。この村々を将来の世代に残そうと、一年の半分以上を農村行脚しながら、村づくりをサポートする楠本雅弘という先生がいます。これは先生の応援ブログです。

震災から6年

 昨日で、震災から6年が経ちました。

 毎年思うことですが、いつも「無力感」を感じます。やはり「他人事」になっています。「自分の出来る範囲内で、協力すればいい」とは言うものの、本気で覚悟を決めてボランティアや復興事業に取り組んでいる人たちのことを考えると、何をしているんだろう、と煩悶してしまいます。

 先日(3~4日)、金華山支援ボランティアをしている押切さんの誘いで、肘折国際音楽祭のボランティアをしてきました。押切さんたちは当日も、金華山から駆けつけていました。とことん「裏方」に徹して、手伝う姿はいつも感動してしまいます。

  (下の写真は、金華山への参道です。まだまだ、道半ばです。) 

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そして5日に、かつて甲子園で勇名をはせた『蔦監督』という映画を見てきました。監督は、蔦文也監督(徳島、池田高校)のお孫さんの蔦哲一郎さん。抑制のきいた素晴らしいドキュメンタリー映画でした。蔦監督への批判や非難まで紹介しながら、人間、蔦文也を描いていました。翌日、哲一郎さんと山形ドキュメンタリー映画祭の事務局長の高橋さんたちとロッジを借りて飲んで語り合いました。その中でやはり高橋さんのスタンスが裏方に徹するという姿勢です。彼のような存在があって初めて、山形ドキュメンタリ―映画祭がこれほど素晴らしいものになったのですね。

 震災復興も農村再生も覚悟をもって裏方に徹する人の存在が必要なのですね。

 ※ 自分はまだまだスケベ心がありすぎで、何たる怠慢!! あぁ、非情!!!