農山村地域経済研究所 新庄支所から

豊かな自然と宝物がいっぱいの農山漁村が、全国各地にあります。この村々を将来の世代に残そうと、一年の半分以上を農村行脚しながら、村づくりをサポートする楠本雅弘という先生がいます。これは先生の応援ブログです。

四国・高知への旅 ~もう一つの出会い~

 高知を後にしての帰路、新潟県との県境に位置する富山県下新川郡入善町園家山キャンプ場に一泊した。海に隣接して、海に入る夕日が最高にきれいでした。しかも無料です。私たちがテントを立てている時に、心配して声をかけてくださった方がおりました。何とか設営したのですが、その時、大量のサザエをいただいてしまいました。

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 ありがたくも、恐縮してしまい、コバちゃんと二人で風呂に入りに行ったとき、「これは只ではいただけないね」と話し、お酒を持って挨拶に行きました。そして結局はそのAさんが宿泊しているバンガローに一緒に留めてもらうことになり、夜遅くまで飲みながらお話をしてきました。
三重県津市から、自転車で来ていること。会社を退職後、自転車旅をしていること。新潟の柏崎まで行っての帰りであること。サザエは目の前の海で潜って捕ったものであること。高知の四万十川の近くに、無料のゲストハウスを作り、運営していること。日本ミツバチを飼っていること。 などなど。>
 Aさんの話の中で一貫していたことは、多くの色々な人との付き合いを続けているが、その中に「お金」が介在していないということです。四万十川のゲストハウスの利用料は無料。管理はしていないが、利用者が清掃などを行い維持しているようでした。(ちなみに、その時、Aさんが日本ミツバチから採った蜂蜜をいただきました。)
 今の時代そんな事ができるのか?と疑問にも思ったのですが、考えてみれば石巻の阿部勝子さんも同様の活動をしていらっしゃいます。もしかすると「お金」を介在せずに付き合いを広げることが新しい共同体をつくっていく指針となるのだと確信した所でした。

 やっぱり俺もゲストハウスを作りたい!!!