農山村地域経済研究所 新庄支所から

豊かな自然と宝物がいっぱいの農山漁村が、全国各地にあります。この村々を将来の世代に残そうと、一年の半分以上を農村行脚しながら、村づくりをサポートする楠本雅弘という先生がいます。これは先生の応援ブログです。

日本学術会議の委員に推薦され、任命拒否された優しい男 ~ついに私の同級生に迫害の魔の手が!~

 菅首相による「日本学術会議会員任命拒否問題」の任命を拒否された6人の中に、私の同級生(高校1年の時、同じクラス)の芦名定道さんが入っていて、非常に驚きました。

 高校時代の芦名さんは、1年1組で出席番号が1番、成績も常に1番。超秀才でした。ただ秀才と言っても勉強に熱心だったかというと、それほどでもありませんでした。窓際の一番後ろの席の彼は、数学の時間にボウーッとして外を見ていて、突然先生に「芦名!この問題を解いてみろ」と言われ、黒板に向かい少し時間をかけて解きました。そのあと先生がじっくりと時間をかけてその解答を検証していました。そして先生曰く「答えは当たっている、だがしかし、私が今教えた解き方とは違う!」とゴシャガレ(怒られ)ました。

 誰にでも優しく、聞けばなんでも答えてくれ、馬鹿な俺たちとも付き合い、仲間からの信頼も厚かった。彼は高校のすぐ近くの教会の牧師の息子でした。お兄さんは東京神学大学だったと思います。ただ同級生のクリスチャンの話では「芦名は、まだ洗礼を受けていない。お父さんが自分の意志で入信しようと思うまで待つ」とのこと。

 ただ私は、京都大学の理学部に進学し、物理学を専攻し大阪市立大学で物理を教えているとばかり思っていました。キリスト教学に変わっていたのですね。さもありなんです。

 今回の問題ですぐに思い出したのが、ドイツのマルティン・ニーメラーの言葉。

 

ナチスコミュニスト共産主義者)を弾圧した時,私は不安に駆られたが,

自分はコミュニストではなかったので,何の行動も起こさなかった。

その次,ナチスはソーシャリスト(社会主義者労働組合員)を弾圧した。

私はさらに不安を感じたが,自分はソーシャリストではないので,何の抗議もしなかった。

それからナチスは学生,新聞人,ユダヤ人と,順次弾圧の輪を広げていき,

そのたびに私の不安は増大したが,それでも私は行動に出なかった。

ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた。

そして私は牧師だった。

だから行動に立ち上がったが,その時は,すべてがあまりに遅過ぎた。

 

 芦名さんは、ホームページなどによると、日本宗教学会や日本基督教学会、日本組織神学会などに所属しており、2018年からは宗教倫理学会の会長も務めている。ナチス・ドイツを逃れ米国に亡命した20世紀を代表する神学者パウルティリッヒの研究などで知られるそうです。マスコミよると、「安全保障関連法に反対する学者の会」の賛同者の一人で、安保法制に反対する「自由と平和のための京大有志の会」の賛同者でもあるとのこと。

 京大有志の会の「声明書」を見ると

 

戦争は、防衛を名目に始まる

戦争は、兵器産業に富をもたらす。

戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。

戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす

戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

精神は、操作の対象物ではない。

生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。

空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、

知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい

学問は、戦争の武器ではない。

学問は、商売の道具ではない。

学問は、権力の下僕ではない

生きる場所と考える自由を守り、創るために、

私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない

 

 私の感想としては、毎日唱えたくなる感動の名文です。どの国の「宣戦布告」を見ても共通しているのは、「平和のために」と言っていることに気付いてほしい。しかしながら、戦争についての考えは様々。ネットで都議の鈴木信行という人のブログ(https://blog.with2.net/link/?1858976)を見た。

 

反日学者排除は当然だ!日本学術会議会員任命拒否!    2020年10月03日(土)

菅義偉首相は、日本学術会議の会員候補の任命を拒否した問題について「法に基づいて適切に対応した結果だ」と述べた。

いつまでも自薦で会員に任命されるのが当然と思うのは、浮世離れした学問の世界で時代の変化を感じられないからだ。思い違いも甚だしい

宇野重規  芦名定道  岡田正則  小沢隆一  加藤陽子  松宮孝明の各氏

いつまでも反国家を気取りながら、お国の権威を利用できる時代は終わったのだ。

 

産経新聞によると、学術会議は平成29年、科学者は軍事的研究を行わないとする声明を出した。昭和25、42年の声明を継承したものだ。

声明は、「軍事研究を行えば、政府による研究者の活動への介入が強まる懸念がある」とか?防衛省創設の研究助成制度も批判し、技術的優位を確保する日本の取り組みを阻害しかねない内容だ。声明の作成過程では、自衛隊の合憲性に疑義が出るなど、浮世離れした意見が続出した。浮世離れした反日左翼思想だ。

 

欧米諸国のような先進民主主義国でも、防衛当局と産業界が協力して先端技術を開発するのは当たり前のことだ。軍事研究を行わないとする一方で、海外から集めた先端技術の軍事利用を図る中国共産党から、多数の科学者を受け入れている事実には目を伏せたままだ。これこそ国賊行為だ。

米国ではchina人留学生を排除している。日本では技術も情報もダダ漏れだ。

日本国民の生命と財産を守るために、菅首相の判断は正しい。

 

 京大有志の会の「声明書」への賛同者の声の中に、「この声明書を、中国やアメリカ政府などへの発信できるか。各国の言葉に翻訳するのか?」という感想もありました。このHPには、各国の言葉に翻訳されていました。鈴木氏は「中国政府に対して、このブログを発信し、自分の言葉(主張)に責任を持てるのでしょうか?」自分は戦場に一兵卒として出征する覚悟はあるのでしょうか?日本学術会議の歴史的な背景がお分かりになっていないから、浮世離れしているとか、学問の世界で時代の変化を感じられない、とかの発言が出てくるのでしょう。

今の政治は「今だけ、お金だけ、自分だけ」が蔓延しているようです。歴史的な思考、哲学的な思考が、今こそ必要なのでは、考えます。日本国民の生命と財産を守るために。