岡田知弘氏 講演会 どげぇすんな!新庄 コロナ後の地域再生
◇七月二五日、雪の里情報館で岡田先生の講演会を開催しました。
講演後に報告を3本。その後に参加者によるグループ討議が行われ、活発な意見が交わされ大変有意義な講演会となりました。
☆岡田先生の講演
お話は、近年、大震災やコロナなど災害が多発する各地で、その復興や感染予防にしても、その担い手は「主権者である地域住民」である。また地域の経済を支えるのは「地域の中小企業であり、自治体である」。(中小企業・地方自治体が衰退すれば、大企業も国もダメになりますね)
企業の大部分を占める(99%)中小企業を元気にして、地域経済を活性化させ、地域内の経済循環を作ること。そのための方策として中小企業振興条例を制定し、全ての住民の知恵を出し合い、地域を再生していこうという内容でした。
☆報 告
・中小企業振興条例をもとに地域再生に取り組む先進地、十勝・帯広の菓子メーカー“六花亭”が『サイロ』という詩誌を発行(60年になる)。その小学生の詩を菓子の包装紙に印刷し、文化・教育を支援している事例。
・地方(舟形)の小学校が東京の小学校と交流事業をして30年。その成果と課題。
・山形と千葉県の中小企業振興条例の比較。
☆参加者の話し合い
時間が三五分で「短かった」というお叱りの言葉をいただきました。それだけ皆さんの思いの強さを感じました。
以下、感想用紙から。
*自分事で行動を起こすことが地域づくりの第一歩だ。
*コミュニティがしっかりしていなければ、活性化できない。
*「個」「小」を大切にすることで多様性が発揮でき、危機にも強い。
*「地域の経済の牽引役は中小企業中小企業である」ということに力をもらった。新庄での企業活動の永続は、心配事。
*地域内循環をもとに、みんなで知恵を寄せ合うことが大切。
*地域が一帯になり、話し合い、同じ方向に進むことが大切。
*「働く場の確保と経済の地域循環」、先生の本は読んでないが、自分の理論的裏付けを知り、共感。
*日頃考えていたことがほかの方からの意見でさらに発展。各班から、「話し合いの場」の話があり、次の行動へ。
編集子の戯言
・今回のコロナ禍、「地域の社会・経済基盤の盤石さ」が不可欠であることを知らしめました。
さらに、都心(大都市)の脆弱さと田舎の強さを証明し、さらにリモートワークの普及で地方での事業展開・雇用創出の可能性が広がりました。
今後のコロナとの共生を考える時、私たちは真の意味での=人間らしさを回復する「新しい生活様式が求められている」と言えそうです。
(「ワイワイガヤガヤ瓦版」第8号 2020/7/28 より)