農山村地域経済研究所 新庄支所から

豊かな自然と宝物がいっぱいの農山漁村が、全国各地にあります。この村々を将来の世代に残そうと、一年の半分以上を農村行脚しながら、村づくりをサポートする楠本雅弘という先生がいます。これは先生の応援ブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

樹木が何百年も生きられる理由

山で大木を切るのを初めて見たとき、ただただ圧倒されたものでした。その感覚は今でも変わりません。複雑な感情はあるのですが。また林業は大変危険で重労働でもあるのですが、仕事をしているととても気分がいいのです。不思議な感覚です。精神が浄化される…

~田中正造に生きる~ 小松裕の忘れ物

10月27日(金)、サークルでIさんより、「小松裕 その田中正造研究と社会的実践から学ぶ」と題してお話をしていただきました。 明治時代中期に起きた足尾鉱毒事件の指導者・田中正造研究の第一人者だった小松裕(ひろし)さんの歴史学を考えるシンポジウムが…

東日本大震災を忘れない! ~相馬市視察~

10月23日(月)に、民生委員の研修で福島県相馬市を訪問した。当日の昼は船越で海鮮丼をいただき、午後から相馬市観光課の職員の案内で震災被害と復興状況の説明を受けた。 2011年3月11日の大震災では、NHKの報道では9.3メートルの津波に襲われ、相馬の観光…

四国・高知への旅 ~もう一つの出会い~

高知を後にしての帰路、新潟県との県境に位置する富山県下新川郡入善町の園家山キャンプ場に一泊した。海に隣接して、海に入る夕日が最高にきれいでした。しかも無料です。私たちがテントを立てている時に、心配して声をかけてくださった方がおりました。何…

念願の大崎博澄さん(高知市のたんぽぽ教育研究所)とお会いしてきました!!!

7月31~8月4日(金)に、コバちゃんと車で四国の高知へ。元高知県教育長で、退職されてから「たんぽぽ教育研究所」を設立され所長をされている大崎博澄さんに会いに行ってきました。往復約2400キロの長旅でした。 8月1日、祖谷渓を通り、高知市へ。9時…

報告 新庄でホタルが乱舞!! 指首野川と五十嵐源三郎

6月19日(月)に町内の会議に参加した後、先輩に誘われ、近くを流れる指首野川(さすのがわ)にホタルを見に行ったら、1,2匹、先輩は見たというのですが、私には見つけられませんでした。翌日一人で見に行ったら5,6匹見る事ができた。一週間後に見に行った…

祈り 李政美コンサート in 新庄 2017

6月27日(火)、庄司さんの所(そば屋)で恒例の李政美さんのコンサートがありました。その透明感のある、のびやかな歌声にいつも癒されます。彼女は、とても歌詞=言葉を大事にされたゐると感じます。一語一語とても大事にされています。それ故なのか、イメ…

石巻ボアランティア報告

6月17日、18日に石巻の阿部勝子邸(ボアランティア・センター=VCの基地)の生垣の整備と裏山の不要木の伐採などのボランティアに押切珠喜さんと一緒に行ってきました。 行き帰りの車中で押切さんと話をしていて、被災地の変化とボランティアのあり方を再考…

ねむの花忌 ~佐藤義則を偲ぶ会~

6月11日(日)、山形県最上町の本城の共同墓地において、故佐藤義則の偲ぶ会が行われました。当日は、花曇りの中、義則さんの奥様も大阪から駆けつけてくれ、そして親族、友人、関係者など27名が墓前に集まり、故人を偲びました。 佐藤義則(1934~79 享年54)…

金華山復興ボランティア 報告

今年も5月3日~6日まで、金華山に行ってきました。 女川港に12時半頃に着き、時間があったので女川駅周辺を散策してきました。駅前商店街は、大賑わいで、店々が観光客でごった返していました。少しずつ復興しているように感じ、うれしく思いました。 港から…

手仕事 てしごと 「豊かさ」ってなんだろう? 5

☆結城登美雄さん講演「てしごと ―過去から未来へつなぐ―」 結城さんは、いつものように優しく軽妙な語り口で、農家の手仕事の歴史やその意義について、わかりやすくそして、若手の報告者の実践を引き合いに出しながら、手仕事を引き継いでいく意味を話してく…

手仕事 てしごと 「豊かさ」ってなんだろう? 4

◇米澤里奈さん「大江町における青苧のとりくみ」 『青苧(あおそ)』は、イラクサ科の多年草。江戸時代には最上川舟運で各地へ運ばれ、高級織物の糸として、武士の裃や富裕階級の単衣などに使われていた。県内では、置賜・村山地方などで主に栽培され、中で…

手仕事 てしごと 「豊かさ」ってなんだろう? 3

◇金寛美さん「舟形焼きと長沢和紙」 大学時代から取り組んでこられた陶工から、自分の住む舟形で発見された「縄文のビーナス」に触発され、縄文土器を現代に蘇らせた「縄文の七輪」。そして800年の歴史を持つと言われる舟形の長沢和紙は安いパルプ紙の普及に…

手仕事 てしごと 「豊かさ」ってなんだろう? 2

◇高橋伸一さん「工房ストローの一年」 20年ほど町役場職員として活躍の後、昨年退職、帰農した。これまでの農家の日々の生活の中に価値を見出し、その中で藁細工もその一つ。彼の生き方にも感動しました。 藁細工の多様さに驚くとともに、その芸術性にも驚か…

手仕事 てしごと 「豊かさ」ってなんだろう? 1

3月25日(土)に開催した「雪調に学ぶ会 第7回」には、約90名の参加を得て、盛会のうちに終りました。 今回は、手仕事に携わる4名の若手の実践報告と民族研究家の結城登美雄さんの手仕事に関する講演、そしてこの5人によるパネルディスカッションでした。 ◇コ…

内側からの農村再生を!!  森先生からの贈り物

昨年の8月6日に、私たちが行っているサークル「ゆかいな勉強会」で、私の恩師、森武麿先生が講演してくれましたが(その報告は、以前ブログに書きました)、その時の講演のレジュメを元に原稿化してくださいました。 「戦前農村経済更生から現代農村再生へ ―…

お知らせ 「第7回 雪調に学ぶ講座」

私の住む新庄には、<セツガイ>または<セッチョウ>と呼ばれる風変わりな建物があります。この建物は、建築学者で考現学(考古学に対する)の提唱者として知られた今和次郎が設計し、1937(昭和12)年に建築されたもので、「農林省積雪地方農村経済調査所…

震災から6年

昨日で、震災から6年が経ちました。 毎年思うことですが、いつも「無力感」を感じます。やはり「他人事」になっています。「自分の出来る範囲内で、協力すればいい」とは言うものの、本気で覚悟を決めてボランティアや復興事業に取り組んでいる人たちのこと…

バンガク??? 釜渕行燈番楽の素晴らしさ!

先日(四日)、真室川町釜淵で何世代にもわたって引き継がれてきた伝統芸能(250年とも300年ともいわれる)の行燈番楽を見てきました。午後5時から、地域のもと郷倉で毎年行われているものです。狭い建物の中に地域の人やほかの地域からの観客で、立錐の余地が…

「2017年にやりたいこと」

今週のお題「2017年にやりたいこと」 今年のやりたいこと 1 温泉巡り まだ入ったことのない温泉、20か所を目標に! 2 里山を整備し、山小屋を作る! 3 農村再生と震災復興!

世界に一つだけの花

新年あけましておめでとうございます。 昨年末、SMAPが解散しました。彼等にそれ程の関心を持ってはいませんが、ずぅーっと気になっている歌がありました。それが「世界に一つだけの花」です。曲もいいし、歌詞もよく読んでみると含蓄のある、とても素敵なも…