第1回 輝け!すぎのこ地域文化賞 ~日頃、目立たないところで地道に尽力される人に光を~
11月27日(土)、新庄市の”すぎのこハウス”で、第1回 輝け!すぎのこ地域文化賞の顕彰式が開催されました。今年は、すぎのこハウスが出来て20年の年に当ります。
「厳しい生活環境の中で頑張っている障碍(がい)者、子ども達、高齢者の方々、日頃、目立たないところで、彼ら、彼女たちの健やかな成長を支え、県内の地域の振興・向上に地道に尽力されている方々を讃え、励まし、検証します」
という趣旨のもと、4名の方が顕彰されました。
〇富樫孝さま「すぎのこハウスをあたたかく 見守ってくれているで賞」
富樫さんは、すぎのこハウスの向かいに住んでおられ、当施設が設立された当初から、見守ってくださり、季節の野菜や果物などを差し入れてくださり、当施設の利用者にも気軽に声をかけてくださっています。すぎのこハウスは、富樫さんのような地域の人に支えられ、のびのびとそして居心地の良い場所になっています。
〇清水勝男さま「バコンヒ(馬魂碑)を大切に、大切に守ってくれたで賞」
清水さんもご近所に住まわれ、すぎのこハウスの敷地内にある”馬魂碑”(最上家畜
保健衛生所)を管理され、毎年の慰霊祭では、周りをきれいにしてくださり、当施設の利用者にも参列を促してくださり、地域の歴史を振り返りながら、すぎのこハウスを見守ってくださっています。
〇阿部勝男さま(故人、金山町)「子どもを愛し、故郷を愛し、共に生きる幸せを教えてくれたで賞」
阿部さんは、22年前、当時新庄・最上に障碍者の作業所がなかったころ、障碍を持つ人が地域の中で共に暮らすことができるよう、忘己利他の精神で奥様と共に、すぎのこハウス、金山ハウスの立ち上げに尽力されました。あなたのその精神を忘れません。
〇小野香織さま(故人、泉田)「かおりちゃんは私たちの故個々の中に、生き続けているで賞」
当施設の利用者だったかおちゃん(香織さん)は、いつも笑顔で元気に得意のピアノを弾き、楽しい歌を歌ってみんなを笑顔にしてくれ、元気をもらいました。いつも生きる勇気をくれてありがとう。いつまでもかおちゃんの笑顔が私たちの心の中に生き続けています。
この「すぎのこ地域文化賞」は、高知県の元教育長、大崎博澄さんがご退職後に「たんぽぽ教育研究所」を立ち上げられ、同研究所を物心両面で支援し続けた、四国管財の社長とともに、創設した「たんぽぽ教育文化大賞」に倣って創設したものです。
今回の賞状は、舟形町の薫風窯の金寛美さんが製作された”長沢和紙”です。受賞した4名のみなさんは、喜んでくださったでしょうか。そしてこの企画が、障碍者、子ども達、高齢者の方々への理解を深める一助になることを祈っています。
第2回、輝け!すぎのこ地域文化賞のふさわしい方をご存じでしたら、どしどしお知らせください。